釣行記002
2013/05/31-06/01
長野県 犀川水系 梓川支流
年に一度、この季節を狙い足繁く通うお気に入りの沢。残雪の残る萌黄色の渓では、型揃いの天然岩魚と種類豊富な山菜達が出迎えてくれる。
入渓には多少の読図力と一般的な遡行技術、そして信頼できる仲間が必要。この年は例年より多かったと思われる残雪と昼からの気温上昇とが相まって、渓は渡渉できない程に増水してしまった。久しぶりに帰れないかと思った。
薄暗い渓に相応しい濃い色の天然岩魚に出会える。入渓者が少ないためアベレージサイズは25~27㎝程度で尺岩魚も珍しくはない。時期によるだろうが、この時期の渓はまだ早春でありエサ釣りに軍配が上がる。
林道を渡る沢が多く、場所によっては鉄砲水が出た痕跡を目にすることができる。しかし、まめに改修されている様子で、自転車での通行に支障はない。魅力的な沢ではあるが、その分注意を要する箇所が多く、判断ミスが重大な事故に繫がりかねない危険の多い沢でもある。